さて千尋はマニュアル車、那岐はオートマ限定の教習が始まったあたりから。
千尋は那岐より先に『初めての場内走行』を終えております。
那岐は今日からです。
教習前に休憩所で、教本片手に飲み物など飲みつつ待ってます。
(千代田はあの待ち時間が一番緊張するのです)
千「那岐今日指導員誰先生?」
那「えっと誰だっけ・・・なんて読むんだこれ、狭いって書いて井戸の井」
千「あ!検定員だよそれ!指導員よりえらいの。サイの君って呼ばれてるちょっとおばちゃんの先生だよ。」
那「女の人か、良かった。」
千「ふふふふふふふ」
那「何、気持ち悪い笑い方して。」
千「よくないと思うよ〜〜〜〜めっちゃくちゃ怖いって噂だよぉ?」
那「・・・・・誰の噂?」
千「同期の子とか先輩みーんな!」
那「・・・・。」
那岐、教本に食い入り、もう相づちも打てません。飲み物も放置です。
千尋はテーブルの下、左足でガコガコクラッチの練習。
千「今日はね、坂道発進するんだよー」
那「・・・・・ハンドブレーキ・・・って何だああ、コレか・・・・が引いてあるか確認する・・・」
千「でね、でね、私ギアチェンジは完璧だって、なんかすごいことなんだって。」
那「・・・・・アクセルを踏まなくても動く・・・からブレーキ踏んどいて・・・停車中は離さない・・・」
千「・・・ね、すごくない?」
那「Dに入れてからハンドブレーキ戻す、Dが先、Dが先・・・・」
千「聞いてる?」
那「逆に停車のときはハンドブレーキが先でP、ハンドブレーキP」
千「あたしのこと好き?」
那「うん。・・・・もしもに備え、エンジン止めてからブレーキペダルを離」
千「————え?」
那「何?」
千「し、信じらんない。」
那「・・・・怒ってるの?しょうがないだろ、僕初日なんだし。この先生怖いんだし。千尋だって初日テンパってたじゃないか」
千「そうじゃなくて・・・あ、あのっ、わ、私もう行くね!」
(走り去っていく千尋。慌てて一回躓くといい。)
那「・・・・・・変なやつ。」
初日で他の事考えられなくなってる那岐が、好き?って質問だけ条件反射で答えられたらいいと思いました。
普段絶対言えないことなんだけど、いっぱいいっぱいだからこそついポロリということがあったらいいなぁ。
うんって言った事さえ自覚ないっていう、あとから千尋がものっそ意識してるの見て調子狂う那岐に萌え。
風早が迎えに来てくれた車の後部座席、いつもより距離を取って座ったり。
で、千尋が好きって言う先生にちょっと妬いたり。
おまけの妄想
【千尋のお気に入り教官】
1.アシュヴィン指導員:楽しい、優しい、おおざっぱ
2.葛城指導員:説明が解りやすい、的確、安心
3.夕霧指導員:同性(そういうことで)って少ない、運転の仕方がかっこいい、おしゃれ
【那岐のお気に入り教官】
1.柊指導員:穏やか、何をしても落ち着いて対応してくれる、疲れない
2.大伴検定員:和やか、激しない、からかうと面白い
3.ナーサティヤ検定員:静か、何だか男としてかっこいい、的確
アシュヴィン指導員とナーサティヤ検定員は、自動二輪の時のライダースーツがエラい決まってそうです。
ヘルメット外すときのナーサティヤのまわりには人だかりが出来、赤い髪がバサ・・・と広がるとき、黄色い歓声を集めます。
弟の方は男子に人気がありそうですな。
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