路上教習で千尋の教習車と那岐の教習車が、赤信号の交差点のあっちとこっちで向かい合うっていうのに萌えてます。
元々筋のいい千尋は、「交差点の状況を早めに確認する」段階を早々に卒業し、余裕の自主経路に入っています。
一方那岐は、え?今日から路上?っていう状態(笑)
千代田の行ってる学校では、路上教習の初日一発目から自分でハンドルもって出てくんですが(みんなそうなのかもしれないけど)
もう、それがめっちゃくちゃ怖かったのを今でもまざまざと覚えてます。いや、今でもその点あんまり進歩ないんですが。
さて、那岐くんはそういう感じで、狭井検定員とともに初めての路上に出ました。
なっかなかアクセル踏めません。
そんななか、規制速度50キロの標識が出てきます。
狭井「はい、今の標識ご覧になりましたか?」(ゆっくりしゃべる)
那岐「………は!?標識!?」
狭井「まぁ、それはいけません。路上にあるのは道だけではないこと、学科で学んだはずではありませんでしたか?そもそも、私が初めて免許を取った頃というのは、道もこのように綺麗に舗装されている場所ばかりではなく———延々」
那岐「・・・・・・(それどころじゃない)」
取り敢えずぐぅぅぅ〜ん、と50キロまで頑張って踏む那岐。
狭井「———路面電車が私の真横で・・・・はい、では今の標識は。」
那岐「はっ!?」
狭井「・・・・・・何度も同じことを申し上げるのは本意ではありませんが、道路標識というのは運転者の安全だけではなく寧ろ歩行者や————」
那岐「だから、結局今の、何の標識だったんだよ・・・。」
とか思っていると、急ブレーキを踏まれる。
がくんっっっ!
那岐「—————!」
狭井「はい、もうよろしいですから早くアクセルをお踏みなさい。」
那岐「※○×%#■'&♪%?`"!」(取り敢えず踏む、車、動く)
狭井「今、何故ブレーキを踏まれたか、お分かりですね?」
那岐「・・・・・」
狭井「あなた、もう一度場内を回った方が良さそうです。仮免検定員は誰だったのですか。(教習簿を確認)・・・大伴ですか、あの方も随分とツメの甘い。」
那岐「・・・・・ごめん」
狭井「(きゅん)————まぁ、わかっているなら、よろしいのですが、では、前の標識を見ながら、行きましょう。」
割とツンデレのデレ部に殊の外ほだされる狭井君だといいと思っている。
さぁ、そんなこんなで交差点。
向かい側では千尋とアシュヴィン教官の乗った教習車が止まっていました。
千「あっ、那岐だ!」
ア「ん?あぁ、あのAT(オートマ)車か。教官は狭井、か。フ、存外苦労しているようだな。」
千「あの先生怖いよね〜。」
ア「お前の腕なら心配することもないだろう。」
千「うん・・・でも、那岐が心配だよ。那岐ぃ〜〜〜(手を振る)」
那岐は信号をガン見。
ア「存外気付いていないようだが?」
千「赤の間に対向車の様子を確認、っていうの、忘れてるね。あたし右折するんだけどなぁ。ちゃんと徐行すると思う?」
ア「難しいな!」
千「・・・・心配だなぁ。」
ア「何だ?存外気にするじゃないか。」
千「だって、あの人私の彼氏なの。」
ア「ほぉぉぉぉ!お前がMT主席、片やATで必死とは、存外可愛い組み合わせだな!」
千「でしょう!」
ア「ま、アレだな、帰ったら色々教えてやるがよい。手取り足取り、もっと他の部分もとってやってもいいぞ?」
千「やだー、先生セクハラー!」
ア「ハッハッハ!」
千「あ、変わる。発進良し!交差点注意!」
交差点の真ん中で、眼光鋭く汗びっしょりの那岐を、千尋はきゅんきゅん見送るといいよ。
ていうかこんなアシュいやかな、ごめんなさい。
アシュはちょっとくらいセクハラしてもシャレで流されるタイプの先生だと踏んでいます。
次、那岐がアシュに当たった時が見物だと思います(笑)
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