泣くことができなかったです。
再発、って聞いた時、負けねーって言ったって聞いた時、
なんだかちょっとだけ、もしかして、もう長くないんじゃないかって思ってしまったこと、少し後悔しました。
ちょっと結構本気で喪失感感じているのですが、
私が生まれて初めて聞いた、清志郎さんの曲を引っ張り出して来てですね、聴いてました。
屋上で好きな子と、彼女が知らないヒット曲を聴くっていう歌なんですけど、
その曲は私の中で、メロディよりも映像として覚えていました。
もう擦り切れかけた記憶の中で、屋上から眺める空の様子だけ、ありありと、
まるでそこにあるように、鮮やかに甦ってきて、
何年経っても、思い浮かべる景色というのは、殆ど全く変わらないものなんだと思いました。
ああ、そうそう、この景色とか思いつつ、青空と白い雲の季節に亡くなった清志郎さんを偲びます。
変わらぬ思いは、いつも同じ映像で、思い出されるんだということ。
忘れる意識がないくらい、一秒間に何枚も、半透明で重なってゆく切り抜きの場面と、
その時話した一つ一つの言葉を、全て覚えておくことができないから、
漠然とした「あんなかんじ」にして、大事にするもの。
色々あるけれど、それは結局、あー、すっげ!とかの感嘆詞に、置き換わっているんじゃないかと思います。
あーほんとに、すっげえひとだった!
なんていうヒット曲だったんだろう、っていう、謎は解けないままですが、
いつか、あの、こころに映した青空と雲を、私も、目の当たりにする時が来たら、
そのときに流れるのかな、と、思ったり。
この場を借りて、忌野清志郎さんのご冥福を、心からお祈り致します。
[0回]
PR