■風早の誕生日
那岐と千尋が一緒にプレゼント選びに行くことになると思うんだけど、学校帰りに二人でお店に行くのは嬉しいはず。
「何処行く?男のひとの服屋さんなら、那岐知ってる?」
「ま、知らないこともないけど。取り敢えず駅前出てみる?」
放課後、肩並べて家と反対方向へ・・・・
ちょっとしたデートみたいだとかこっそり思ってる那岐だと思う。
けども、千尋が「これどうかな、風早に似合うと思うんだけどー」とか、やっぱ随所で那岐に聞いてくる。似合うかな、にしても、似合わないよね、にしても、全部、風早のこと考えて手に取ってるっていうことになる訳で・・・きっと軽くモノクロームだと(笑
大分我慢するんだけど、あんまり頑張って選ぶので、そのうち腹に据えかねます。
「・・・・も、なんでもいいんじゃない?千尋が選んだんなら何でも喜ぶよ、あいつは。」と、拗ねたらきっと怒られる(笑
怒られるともっとイラッってなるんだけど、結局世話焼いちゃう羽目になるのは明らかです。
「ねー、ちゃんとふたりで選ぼう?」って、ブレザーの腕をきゅ、と軽く摘まれるだけで、「しかたないね」ってなってしまうんだろうなぁ。
『ふたりで』とか『一緒に』とかに弱いのだろうきっと。
■那岐の誕生日
明らかに風早と千尋がセットになって色々と企画してくれる日であります!
プレゼント選びも、朝から妙に二人でコソコソするのですぐわかる。ぜんぜん内緒にならない風早と千尋(笑
学校帰ったら既に二人がキッチンでドタバタやってる訳で、しかも
「那岐は入っちゃダメだよ!」って追い出されるんだ・・・・わかっててもやっぱりちょっとだけモノクローム
那岐にとっては嬉しいんだか受難なんだかよく解らん日なのであります!
那岐千の千尋は暢気さんなので、全然悪気がないだけになぁ。
千代田の解決案としては、パーティーも終わってさー寝るぞというあたり、洗面所に二人で並んで歯磨き中くらいのタイミングで(計ったというよりそれまで言い出せない那岐でいいと思うんだ)
「連名じゃなくて、僕は千尋からのプレゼントが欲しいんだけど?」くらい言わないと、だめだと思うんだな、那岐くん?
歯磨き中のもごもご具合で、何回も聞き返されればいいと思うんだ。
その苛々が我慢出来たら、洗面所から部屋まで、多少強引に手繋いで直行出来る勢いがつくと思うんだ。
■千尋の誕生日
これは個人戦になるのかしら。
風早としては何とも思ってないのに、勝手に張り合う那岐だといい。
にっこり笑っておめでとう、とか、やや羨ましいけども敢えて真似したくないのでいつもに輪をかけて無愛想になる。
そのへん千尋がわかってて、そういうのにきゅんきゅんきててもいいし、
なんで誕生日なのにつめたいんだろう・・・ってしゅんとなってもいいし、
どちらにしても、あとで、やっぱり洗面所のタイミングで、超絶に不貞腐れつつ、「・・・一応言っとく。・・・おめでと。」が聞けるはずなんだよこのイベント!あれ、これ何章にありますか?
プレゼントとかも、パーティーで渡せなかったのでこの時に一緒にどさくさに紛れればいいと思います。そんときわざわざ指先触れるように計算するといいと思います、それで全て帳消しになるはずです(笑
そんな感じで、那岐にはちょっぴり複雑な風早誕生日ではありますが、
やっぱりおめでとうは心の底ではちゃんと思ってるので、寝る前に洗面所で風早と並んで、もごもご状態で言ってあげるはずだと信じています。
というわけで、遅ればせながら、風早おめでとうございましたぁ!
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