風呂が使えない!となると銭湯とかスーパー銭湯とかに繰り出すことになる訳ですが。
私としては忍千は、近所のおじいちゃんがやってるような昔からの江戸っ子銭湯を推奨したい。
いまけっこう、減ってきてるみたいですね。燃料費の高騰とかが響いていると聞きました。
もっと続けてたかったけど、やむなく閉店……ていうドキュメントをテレビで見たりして、きゅんとなってる忍人さんだったらひじょうに萌える。
あのひとはけっこう人情なタイプだと思っています。
「風呂も壊れたことだし、折角だから銭湯にするか」
と言って千尋を誘う忍人さん。既に部屋着に着替え、洗面器に愛用のリンスインシャンプーとか浴用石けんとかを準備している。
「君のも一緒に入れるといい」
「はーい」
千尋が忍人さんの洗面器のなかに自分用のシャンプーとか洗顔とかをどかどかっと投入したところで、忘れ物はないか確認させる忍人さん=A型。
「タオルは?」
「……今入れようと思っていた」←すっかり抜けている
「ふーーーんそうなんですかー」
「な、なんだ!」
「ううん、べっつにー♪」
「……」
あああああもうこの時点で萌え死ねるごろんごろんできる(いっそ死んだらどうか)
……もとい、この季節だと寒いので、歩いていく途中で忍人さんがマフラーなりコートなりを貸してあげるのはデフォルトだと思っている。
「でも忍人さんが寒いんじゃ」
「俺はタオルでいい」
「……え」
しかし似合う。棒タオルで銭湯往復してこんなに似合うのは忍人さんしかいないので、
そんな忍人さんにちゃんとドキドキできる千尋だったらいいと思う。
入り口で男女ののれんに分かれていくのもまた一興ですね。
待ち合わせシチュがいやおうなしに発生。なんて便利な銭湯設定。
「どれほどかかる」
「うーんと、15分くらいかな」
「なに?!」
「な、長いですか?だったらもう少し急いで」
「いや、風呂は命の洗濯だ。もっとゆっくり浸かれ」
「っ! はい!」
イエッサーみたいな。なにやってんだか。そういうの好きだ(…)
私の書くCPは時としてギャグ路線のひとたちが出ますが、4では忍千が筆頭かもしれない……3は九望です。
だってルート過酷だもんよぉぉ…!パラレルならほんとに骨の髄までばかっぷるになってもいいじゃないかと私は勝手にそう思っている んだが…… 誰か同意と言って
で、お湯に浸かっている間に忍人さんが向こうがわの千尋についての何を想像するかということもさることながら、
ずらっと並んだカランの洗い場、
あっちとこっちの向かい合わせでやりとりする、というのを、
この二人なら出来るんじゃないかと穿っています。
「忍人さーん!」
こんなふうに女湯から呼ばれて、他人のフリしないひとが忍人さん以外にいるでしょうか。私には思いつかない。
ここから他カプ比較入ります ↓
間違いなく那岐は他人のフリする。
予想はしてたけどマジかみたいな。後で怒られてもいい、そんなの慣れてるからね的な。
出てから適当に謝ればいいと思っていて、実際適当に許されてしまううまいことやる攻め筆頭那岐。
柊は返事しないで求められてるものが石鹸くらいなら、男湯でのざわ…が収まった頃に静かに投げる。
石鹸じゃなかったら、申し訳ありませんがおや呼んで下さったのですか気付きませんでした〜作戦を敢行。
うそ、気付いてたくせに!って怒られて、そうですって言っちゃって宥めるのに3日ほどかかるヘタレ攻め筆頭柊。
だけどそういうことにならないように、事前にしっかり手を打っておくタイプだと思います。その結果やや自分が不自由だと気付いていても。
風早は男湯のざわ…をまず収拾したい。すみませんウチの子がハハハみたいな言い訳をするに決まっている。
なるほど大変ですねという同情を買ったあたりで、いいですかー投げますよー、頭気を付けて下さいねーという気配り付きで石鹸を投げる。誰も傷つかない世渡り上手の筆頭。
↑ 比較ここまで
忍人さんは女湯から呼ばれて、人の目などの何の葛藤もなく「あー?」と素直に返事。
「洗顔忘れちゃったー」
「せんがんだとー? どれがそれだ?」
「白いチューブに入ってるやつ、紛れてないですかー?」
持ってきた洗面器をごそごそ。見かねた隣の人から、それじゃないですかね、とか助言されて、かたじけない、とかやってるといい。
「出口から数えて何番目にいる」
と、千尋の所在をきちんと確認。そうでないと、他のひとの頭に当たってしまうからきっちり千尋の手元に届くように軌道を思い描きつつ投げる。
「よし、三秒後だ」
「はい!」
はかったように、ピッタリ千尋の手のひらに届くはず。あああああひじょうーに萌えええええ!(察して下さい)
まぁそういうようなあれこれで、忍人さんの助言通りゆっくり暖まった千尋と、
暖簾の前で待ち合わせ。忍人さんの方が少し遅れてくるくらいでちょうどいい。
「すまない、待たせたな」
「ううん、今来たばかりですから」
今来たばかりと言ってるのに、やはりマフラーとかコートとかを着せてしまう忍人さん。
千尋としては(あっつ…)な訳です。
「あ、あの、忍人さん、ちょっと暑い……んですけど」
はふはふしてる千尋は、頬もいい感じに染まっていて、何だか酷く色っぽく見える。
棒タオルの忍人さんが、暑い→熱いへと、あらぬ方向に誤解しても仕方ないっていうシチュエーションです。
「て、手でも繋ぐか」
つい、いつもはしないことをしてみたくなったり。
そんなことしたらもっと暑いのにと思っている千尋の手を半ば強引に繋いでしまう。
我知らず早足になって、流石に千尋が苦言する。
「ちょ、ちょっと、休みませんか」
息が上がっている千尋を見て、漸く、その火照りの意味を解する。
汗ばんでいる手のひらは、そうか、二次発汗か、そう、そのとおりである。
「———あぁ、そうだな」
満月か、三日月か、なんでもいいんだけど、取り敢えず月とか星とかが綺麗だといい。
ガードレールだか橋の欄干だかに凭れながら、漆黒の空に目を凝らして、銀色の光を見る。
「綺麗だな」
「そうですね」
このあたりで、なんとなくろまんちなムードに流れて行けるかな、という忍千だといい。少し遅いけどそれくらいのタイム感でいいっぽい。
「ずっと、お風呂壊れてたらいいのに」
「……それでは当分一緒に入れないことになるな」
「っ、それは困ります!」
っていう千尋の本音を引き出してしまえるとても素直な忍人さん。
湯上がりの唇は、いつもよりやや薄く、柔らかく見えて、
「構わないか」
「……ん」
忍人さんが腰をはんぶん折ってする帰り道のキスは、オリオンの下とかだったらいい。
んー忍千!神田川!
……垂れ流し大変申し訳ありませんでした。
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