那岐と千尋のセンター試験とかちょう萌えるんですが…!
那岐の方が早起きして千尋起こしに行ったら机につっぷして寝てたりして超青ざめる。
明日は本番なんだから今から何やっても無駄だし早く寝るのがいちばんの策だって言ったのに
風邪引いたら元も子もないよという思いを手のひらに乗せ、
千尋の額にぴったんとやるんですねわかります
お約束的には千尋は何らかの要因で暖まっていて風邪などは全然引いてなくて、
那岐の手の方がよほど冷たかったのでぱちんと目が開くのですね。
「なっ、那岐!」
そして慌てる那岐もいいし、
こんなことならひとりにしないで一緒に寝れば良かったよという那岐もいい。
千代田的には後者がいいと思います真顔
準備して外出たら雪降ってたのかそうかそうか寒いから手繋いで行くのかなるほど
途中でクラスの子とかに会ってぱぱって手放すのもまたかわいい。
「がんばろーね!」
「まぁほどほどに」
とか言いあってまたふたりになって、さて手はどうしようっていう。
このままでいいのか繋ぎ直すべきか、これはセンターの前に解かなければならないいちばん難しい問題だったりする。
で、答えは出なかったりする。
なんか不安。
こんな気持ちで試験受けていい結果が出る気がしない。
「……緊張してる?」
こういうときは那岐が先にしゃべるのが好き。
「……うん」
「僕も」
「那岐が? うそでしょう」
「しないワケないだろ、普通に考えてセンターだし」
「……そっか」
へぇ、那岐でも緊張するんだみたいな。
でも那岐は勉強できるからそのへんでスタートライン違うよなみたいな。
「千尋ほどじゃないけどね」
「やっぱり……」
「だから半分もらってもいいよ」
「え?」
「その緊張」
校門くぐったあたりでしょうか、はい周りは溢れ返る受験生の波。
彼らからしたらこんなとこで立ち止まるなよ的な場面かと思われ。
千尋はその空気読みつつ、しかし那岐は構わず顔近づけて来る。
もし試験官がこんなとこ見たらこのふたりは不純だって落とされちゃうかも知れないよとか本気で考えればいいと思う。
(ど、どっちみてればいいの…!)
千尋が引いた分だけ那岐が前のめるから唇はもうそこです。すれすれ。
棒立ちでもくっつきそうなのに那岐が喋るからもうだめだ…! って目閉じる。
「まだしないよ」
「———え」
ぱち。顔はまだそこにある。
「がんばったら続きする」
「がんばったらって……どれくらい?」
「千尋ができることをできるだけした、って僕にちゃんと言えるってこと」
なんかかっこいいな那岐。ずるいなこの17じゃないや18歳。
「それならできる」
「うん。だろ」
「じゃぁ、那岐も」
「当然」
さぁ行ってきますですね。
千尋はこんだけ緊張したんだからもう大丈夫ですね。
那岐もじつは未曾有に緊張していたので(だって半分もらった)もう大丈夫です。
「だって大学行く前にキスくらいしたいからね」
「ね」
手繋ぐくらいは自然にできるようになっているといい。
難題いっこクリア! ってかんじで。
こういう、くっつくかくっつかないかくらいの那岐千はほんとにかわいい。
案外那岐の方がしっかり舵とらないといつまでもくっつけないんじゃないかと思う。
よーし戻ります!
[5回]
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